2017年(平成29年) 元旦

当院ではインプラント治療をしません。
インプラントが長期的に安全であるというエビデンスがないことを皆さんに解りやすく説明しましょう。

インプラントは1980年代に、スウェーデンのブローネンマルクによって、初めて人体に使用されました。
1990年に、私も導入を考えましたが、歯根膜がなく直接歯槽骨に打ち込むことに疑問を持っていたので、導入を見合わせていました。
その頃アメリカでは、エイズ(免疫不全症候群)の発症例が増え、不治の病と恐れられ大きなニュースになっていました。
エイズの最初の報道から6年後の1996年、私は免疫不全や抵抗力の弱った人の口腔内に打たれているインプラントの経過について知りたいと思い、論文検索の専門家に依頼して「エイズ・末期・インプラント」で検索してもらいましたが、関係する文献が1件もありませんでした。それで、インプラントに一層不信感が深まり、インプラントの導入はしないことにしました。
その後、私の心配した通り
「平成28年11月8日 いい歯の日 
NHKニュース インプラント治療後3年以上40%余にあごの骨の病気や炎症」
という報道がありました。
 
インプラントの先進国スウェーデンでもインプラント性歯周炎は問題になっています。不安な事に、インプラントの施術を受けた人の晩年の口腔内がどんなことになっているかの報道もされていません。インプラントを入れていて介護を受けている人の口腔内は悲惨な状態です。きちんと歯や歯茎の手入れができなくなった時に、インプラントがもたらす様々な悪影響については報道されていないのです。
骨粗鬆症(ビスフォスフォネート系)の薬を飲まれている方がインプラント性歯周病から顎骨壊死を起こしたという報告も多数ありますが、まだその報道もありません。
インプラントのメーカーは、インプラントの施術後の効果について宣伝するだけで、経年のインプラントのマイナーな部分については公表しないようです。
よく他の歯科医院で「抜歯をしてインプラントにしましょう。」との診断を受けた患者さんが、不安に思って当院にセカンドオピニオンを求めに来られます。その患者さんたちの歯のほとんどを当院では抜歯しないで歯を生かした治療をし、しっかり噛めるまでにしています。よって、当院では全患者トータルしても月に2本以上の抜歯はないのです。

話は変わりますが、
認知症の予防のためにも、食べ物を食べるときは、一口30回噛むようにしましょう。
主食はパンではなくご飯を食べましょう。
粒食(ご飯:形の有るもの)を食べることにより背筋力が20%、持久力が20%以上upします。
歯の良い人、入れ歯で正しく噛めている人は健康で長生きしています。
皆さんが、歯を大切にし、食べる幸せを一生持ち続けられる事を願っています。